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「これがいい」のか?「これでいい」のか?


 首都圏で暮らしていることが長いので、地方に帰ると故郷の良さを再確認します。


野菜や果物、空気の美味しさや空の広さ。

のんびりとした空気。

地元の友達との利害関係のないふんわりした会話。

木々の多い土地の涼やかな風。


・・・リラックスします。


バスの本数が時間帯によっては一時間に1本無くても。

電車が遠い昔に廃線になってしまっていても。

都会で要らない車が必須だとしても。

小さな幸せを沢山感じます。

ちょっと、地方の「ご近所ネットワーク」が煩わしいこともありますが(笑)。



 若い時にデザインを学んだ者の一人として言えば。

地方には、圧倒的に「デザインの良いもの」に出会うことが少ない・・・と感じます。

偶然に「人工的に美しいモノ」に出会う機会が少ない。

特に老人の割合が多い農村地域では。


生活用品も書籍も「必要最低限」の中でのバラエティがあるだけ。

区の中には「パチンコ屋」があっても「映画館」がない。

時々、公民館で上映会の企画があるくらい。

コメリやワークマン+はあるし、DIY関係は結構充実してるけど。

ニトリやユニクロや無印良品は近くに無い。

「TUTAYA」はあるけど、よくある地方の「TUTAYA」。

その代わり、100円ショップの大型店があったりして。


・・・まあ、車で30分〜40分かけて出掛けたら、「イベント的な」モノには触れたり参加できたりするのですけれど。

おしゃれな服や物を見つけたい時は、決心して出掛けなきゃいけない。

会社の帰りにウインドウ・ショッピングという風には決してならない。

だって、車でほとんどの人が通勤しているから。


 欲しいものがある時に、車で繁華街にえいやっ!!って、出掛ける。

目的買いですよね?

「こんなものが欲しい」から、探す。

でも、そんな時に「これだ!!」って言うものに出会う事があります??

私は都心でも、そんな風にして欲しいモノに出会ったことはありません。


素敵なモノには、商店街や百貨店や商業ビルの中を散歩がてら流している時に限って「遭遇」するような!?

・・・そう、一目惚れって奴にです。

「これがいい!!」に会う確率。


そして。

「これでいいや・・・」になることが、地方では多いんじゃないかな?と思います。

「大は小を兼ねる」的なチョイス。

思っていたのとはちょっと違うのだけれど(色やデザインや丈の長さやその他諸々・・・)って。

・・・それって、見る目が養われるかどうかのチャンスが少ないってことなのかな?と。


 雑誌やテレビやネットで、素敵なものの情報は溢れていたりするけれど。

ネットは検索するワードを知らないと、必要なものにたどり着けない。

実際にモノ(人、物、空間、舞台、コンサート等々)を見る、触れる機会が少ないと、検索ワードが思い浮かばないし。

そこに在るものの中で選ぶしかないから。

出会うものが少ないと言うのは、美意識とかが磨かれる機会がないって事じゃなかろうか??と思うこと頻り。


 だから、若い時は都会に住む機会が得られるようであれば、一度は住んでみてもいいんじゃ無いかな?と思います。

でも、これは、性格とか性分が合えばの話。

自分が好奇心があるタイプか?どうか?が鍵でもあるし。

都会がストレスになるタイプにはオススメしません。

危険な目に合う機会も増えるし、心がゆとりを無くしやすい環境に自ら飛び込む事でもあるから。

無事でいるのは、ある意味運が良かったと思える部分も大きいので。


 私は都会で暮らした事で、「地方の良さ」に沢山気づけたし(若い時には田舎って何にも無い!って思ってました)、「不要なものを削ぎ落とせる準備」が出来たと思います。

ネットで欲しいモノを探すための「検索ワード」も沢山手に入れられたと思うので。


就職先を都会にしようと思っていた訳では全くなかったのでしたが、結果的に「大事なもの」は何か?を整頓出来る術を手に出来たのだと思います。


「これがいい!!」が沢山、故郷でも見つけられるような「体験や経験を増やすお手伝い」がしたいな!!

・・・それが、私の夢「reethi-handhuvaru」になりました。

いつか、必ず叶えたい・・・そう、思います。


*****

写真は「夏休み」の定番。

背丈が高い直径30㎝くらいある向日葵。

昔は、向日葵といえばこれだったのでしたけど。


美意識(太陽?)にまっすぐ向く花ですね?





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