夏櫨のジャム
夏櫨(なつはぜ)の木の実。
数年前に気づいた、実家にある小さな木の実です。小さな葉っぱは、秋になると綺麗に紅葉します。
付いている実は、秋になると真っ黒に近い青に色付きます。日本、韓国、中国付近原産の洛陽低木です。
小さな実はそのまま食べるとちょっと甘酸っぱくて、小さなブルーベリーの様。
庭師さんが「これは夏櫨だね」って教えてくださらなければ、私も調べる事はありませんでした。
で、この夏櫨の実が、食べられる事を知ったのです。
昨年は、母と一緒に10月頃にポチポチと手で摘んで小さなタッパに二つ収穫しました。
母は、「これ、食べられるの?ふぅ〜ん?」なんて言っていて、全然、存在を知らなかった様子でした。
小さな木(私の身長より少し高い170cmくらい)なのですが、今年もしっかり実を付けてくれました。
今年は11月になるまで忘れていて、先週やっと収穫したばかり。
熟し過ぎたかな?と思いましたが、なんとか間に合ったみたいです。
丁度、家にあったジャムを食べ尽くしてしまったので、良いタイミングでした。
適当にお砂糖をたっぷり目に入れて、レモン果汁をプラスして焦がさないように煮詰めただけ。
それで、大きめのジャム瓶一つ分が出来ました。
大雑把な性格だから目分量なのだけど、材料になる果実と同量程度の白砂糖と少しのレモン果汁だけは押さえています。そして、煮詰めすぎないこと。
煮詰めすぎると「飴」になってしまって、ガッチリ固まってしまうので。
梅の時期の「梅仕事」は、SNSで「梅仕事=丁寧な暮らし」と感じて、心と体と時間にゆとりが無いと感じる皆さんから「ケッ!」と批判の声があったりもしていましたが。
・・・多分、「丁寧な暮らし」とは関係ありませんよ、この作業。
強制されたり、女性たるものその位やらなくちゃ!と、ジェンダー問題になるものでもありません。
「雑誌が紹介する梅仕事」を「丁寧な暮らしを実践している私」を楽しんでいらっしゃる方がいるだけで。
「梅仕事」なんて言葉は、私が子供の頃には無かったですもん。ここ、20年くらいの話じゃ無いかな?
田舎では、単純に「勿体ない」から来てる行動だったりします。
子供の頃に梅干しを作る作業を手伝った事が、懐かしい記憶として残っていたりはするのですが。
私は母親に梅と柿の収穫を強制されますが、その後、持って帰る様に言われるんです。
母親自身は今までずっと梅干しや梅酒を散々作ってきたのですけれど、とうとう使い切れない程になってしまって。昔ほど、大家族の家も有りませんから、一軒あたりの消費量も減りましたしね。
そして、もう、その作業を彼女はしたく無い。
だけど・・・。
毎年目に見える処に実る果実をそのままには、どうしても出来ないのでしょうね。
今年はラッキーなことに、柿の方は不作?で数個しか実りませんで、柿もぎ作業は免れました。
だから、ね。
「丁寧な暮らし」なんて、みんながきっちり出来るものじゃ無いから、ね。
囚われることなんて無いと思うのですよね。義務じゃないし。
余裕のない時にすることは、自分を甘やかすことじゃ無いかしらん?
「女の子の呪い」に囚われることなんて無い。
勿論、「男の子の呪い」に囚われることだって無い。
得意、不得意は誰にでもある。
まずは、自分自身を大切にすること・・・これが大事じゃ無いかな?と思います。
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写真は9月〜10月頃の夏櫨の木の様子です。
まだ、葉っぱが紅葉していませんね。
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