”持てる者”のズレ。
お金や権力のある人・・・”持てる者”・・・になればなるほど、実はモラルに欠ける傾向が見られるというお話があるそうです。
”持たざる者”・・・つまり貧しい者は、協力しないと生き残れないからルールを守る意識が高まる。
彼らは、泣き言を言わずに自分たちで更に頑張ってしまうのだそうです。
生きる為に。生き残る為に。
そうやって自助をやり尽くしているのに、すがる藁も無い。
そして、持てる者は持たざる者から更に搾取をし続ける、と。
そう聞くと、成る程ねと思うことがここ最近多い様な・・・。
トランプ氏の発言や日本の政治家の『会食』のニュースを見て、「どうなってるんだろうか?頭の中は?」って思いませんでしたか?
自分で煽っておきながら、暴力は許さないと・・・どの口が言うのでしょう?
会食を自粛しろと言っているその口で、この時期に会食をする。
躊躇は無かったのでしょうか?
彼らには、自分が見本にならないといけないという意識が感じられない。
悲しいですね。
国や地方や私たちを代表している人の筈なのに。
育っている環境や取り巻き連が違っていると、こんなにも世間とズレてしまうものでしょうか?
取り巻きはイエスマンだけでしょうね。
気に入らない人は排除してしまったでしょうから。
軌道修正してくれる人材が、どんどん遠ざかっていきます。
・・・そりゃあ、やっぱり、世間とズレてしまうかも。
ノブレス・オブリージュ(noblesse oblige 仏語=”高貴さは(義務を)強制する”を意味し、財産、権力、社会的地位をキープするには義務が伴うの意)は、絵に描いた餅でしょうか?
わざわざ表明しなければならないほどだった・・・とも言えます。
持てる者が、やりたい放題だった。
名君が少ないことの証明ですね。
特権を持つ人は、特権を持たない人への義務(社会の模範になる様に振る舞う社会的責任がある)で、釣り合いが保たれるというモラル・エコノミー(道徳経済)的な考えは、これからの主流になるはずなのですが。
最近、よく耳にする、持続可能な開発目標(=SDG’s 読み方はエスディージーズ)は、ノブリス・オブリージュ&モラル・エコノミーの考え方が最も必要なんですよね。
「誰一人、取り残さない」ことを目指して、経済を回す考え方だから。
まずは、公助。
「安心して下さい。セーフティネットは用意してあります。利用してください。」と、困った人が駆けこめる場所や手段を用意できる社会。
そういうビジョンを持つ人を、代表にしたい。
世界一貧乏な大統領として有名だった、ホセ・ムヒカ(ウルグアイ第40代大統領)の様な。
そう簡単には現れないかもしれませんが。
自分たちを守るために。
自分たちの首を絞めないために。
誰もが幸せな気持ちになれる様に。
選挙に行くのは、そのための手段。
投票を、顔や知名度で選ぶ人気投票にしないこと。
声の大きい人に引きずられずに。
・・・じっくりマニフェスト(選挙公約)をよく読むのは、少々骨が折れることではありますが。
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遠くから香ってくる水仙の香りが、春の訪いを感じさせてくれます。
沈丁花や金木犀の香りも、季節の移り変わりをふわりと感じさせてくれる名手ですが。
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