のら猫くんとの散歩


最寄りの電車の駅までの、ほんの10分間程度の道のり。歩行者と自転車しか通行出来ない川沿いの道を通ります。川沿いに建っているお家の裏庭や畑を見ながら・・・な感じになるので、季節のお花を楽しめて、綺麗な写真を撮るシャッターチャンスに恵まれます。

川には時々、カワセミやヒメウや白鷺がやってきて、魚を取るところを見ることができたり、初夏にはカルガモの親子に出会えたり。お花も多いのですが、農家が多いこともあって実がなる樹木(柑橘系が多い気がします)が沢山で、蝶が優雅に飛んでいます。

そんなのんびりした散歩道ですから、犬の散歩や猫の昼寝、小さなお子さんたちにも出会います。幸せな、のんびりしたひとときを感じることができます。

会社員だった頃のストレスは、この道のおかげで、かなり軽減できていたのではないかと思います。ちょっと「英国かぶれ」だった頃(物語や本からのイメージにやられていた訳ですが)、この道が「フットパス」のようだなあ・・・と感じながら歩いていました。

さてさて、そんな川沿いを歩き続けて●●年。その長い期間に二匹の「のら猫」くんと、会社帰りやお休みの日の散歩を「ご一緒」したことがあります。

一匹は、あるお宅の車庫に住み着いていた「美形」の子でした。のら君らしく絶対に触らせてくれないのですが、私と1m程度の距離を保ちながらも2〜3ヶ月の間、一緒に散歩をしました。ある時、彼(?性別は確認していないのですが、男の子な感じ)が足を怪我していたのについて来ようとするので、「足が痛いなら、いいんだよ?」と言ったら、その後ついて来なくなりました。言葉が解ったようでした。散歩はしなくなっても、車庫の近くでよく見かけたので、その後は声をかけて通り過ぎていました。

もう一匹は、突然植え込みから声をかけてきた「和風美人の三毛猫」で、彼女(性別確認してませんが三毛猫には遺伝的にほぼ男の子は生まれないので)は飼われていることがあるのか、最初からスリスリしてくれました。

私の気配を感じると、「会社から帰る夜」「休みの日の散歩」に必ず現れて、隣を歩いてくれるのです。やはり、2〜3ヶ月程続いたでしょうか。

彼らは私の何が気に入ったのか解りません。彼らに積極的にアピールした訳でもないのです。

私が一方的に「今日は暖かいね〜!」「お月さんが綺麗だねぇ〜。」「一緒に散歩できて嬉しいよ〜!」などと言いながら、「曲がり角」までの散歩を楽しんだだけ。

そして、どちらの猫も、ある日いきなり現れなくなりました。事故にあったのか、飼ってくれるお家ができたのか知る由もありません。いつも所定の位置に居た「車庫の美形の彼」にはファンが多く、会えなくなってしょんぼりしていたお父さんや子供達を知っています。沢山の人達を癒していたんですね。無事でいてくれたらと願うばかりです。

最近、この「猫との散歩」を思い出すことが増えました。

こちらが少しでも自分の都合を優先させて、積極的にアピールしている時は 相手の心に引っかからないのに、気軽なよもやま話で物事が進んだりすることがあるからです。

アピールしている時ほど自分の本質や良いところが伝わらない感じがします。前のめりでギラギラしているんでしょうか?そんな重さやガツガツした感じが相手に伝わっているのかも。

のら猫くんとの散歩の時のように、こちらが穏やかな気持ちで、楽しく程よく単純に「こんなことができたらいいなあ〜」「こんな風になれたらいいなあ」とぼんやりとでも将来のビジョンを語ることが、「ご縁を結ぶ」のかもしれません。

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