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春の様な一日に。


桜。秋咲のものもあるけれど・・・季節を間違えてしまったのかな?一月頃から花屋さんの店頭に並ぶ啓翁桜とは違う種類だと思います。先月末から咲き始めている公園の桜です。 春本番の桜とは違って華奢な風情ですが、冬のクリアな青空に映えて美しい。

天気は良いのですが、散歩するにも気温が低いのでマフラーとコートは必需品です。

こんな天気のいい日に桜を見てしまうと、春があっという間にやってきてしまいそうですが、太平洋側の横浜でも、まだまだ二ヶ月くらい先の話です。

私の故郷は日本海側なので、雪や雨の日が続いて花の姿を見るのは四月になるまでお預けです。その代わり(日本の表現ではありませんが)「三月はライオンの様にやってくる」と言う様に、春の気配を感じると、梅の花、水仙の花、猫柳、辛夷に木蓮が、バトンを渡す暇なく一斉に咲き乱れます。その後に桜、菜の花、梨や桃の花。夏の前の、比較的短めの期間の「春列車」が「春の花で満員」になる感じでしょうか。

春の手前の2ヶ月半の間の冷え込みは結構堪えます。水分を含んだ重たい「牡丹雪」が積もります。子供の頃よりは雪の積もる量は減りましたが、夜の庭を眺めると”仄青い光”を放った雪がひんやりと静かに横たわっています。空気がキンとして星が瞬いて、それはもう本当に綺麗です。雪灯りと月明かりが重なると、夜道を照らしてくれるので懐中電灯がいらない感じです。そんな子供の頃の、美しい冬の夜の記憶もしっかり持ってはいるのですが、帰省するのは冬を避けています。何故ならば・・・。

実家は祖父母が建てたので築70年は経過しています。うっかり、冬に帰ると「こんなに寒い家だった?」と思います。いや〜風通しの良いのなんのって。🤣😂

昔の家は二重サッシとかは無いので、家の中の息が白い。暖房は、掘りごたつ(練炭使用)、石油ストーブです。換気が良いので(笑)、一酸化中毒の心配はありません。壁以外の部屋の仕切りは障子の格子+ガラス戸、もしくは襖。現在、太平洋側で生活している私は「すっかり軟弱者」で、掘りごたつから抜け出すことが出来ません。運動不足で太ります。

眠る時も布団が冷たくてなかなか暖まらないので、湯たんぽとかを入れておかないと、温めるために布団の中で運動しなければなりません。これから眠るのに、目が冴えてしまう(笑)。

両親は慣れたもの(湯たんぽとかちゃんと使っています)。そんなこんなで、「冬に帰省しない」ということが続いています。

車の免許を取る必要のない都会暮らしも続いているため、帰省すると公共機関しか交通手段がありません。冬のバイク(中型自動二輪の免許はあります)と自転車の運転は辛いし、故郷は尚更ハードルが高いのです。このまま私が故郷に戻って生活することになれば、老いた時には確実に買い物難民でしょう。他人事ではなく、快適な毎日を送るために知恵を絞ることに、前向きにならざるを得ません。どうせなら楽しんで、未来のために「住居」と「交通手段」と「環境」を快適にすることを考えていきたいと思います。そして少々の不便は、美しい季節を楽しむためのスパイスとして楽しめるように。

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