美少女の一言。
Kちゃんは、私がよく行く飲食店の常連さんのお嬢さんで、三姉妹の長女です。
小学生の彼女は、手足も長くて目をみはるくらいの美少女。
とっても利発なお子さんです。
そして、虫愛づる姫君。去年の夏、カブトムシに夢中でした。
大人になったら、理系の研究室とかで働いちゃったりするんじゃないかな?と、何となく周りから思われるような。
漫画もよく読むらしい。
ドラゴンボールもONE PIECEについても、20歳年上の常連のお兄さんともお話が弾むくらい。
とにかく、その年にして、知識量が半端ではない。
雑学も好きな様子。
下手な大人より、物知りでしょうね。
美少女なんだけど、だからこそ?「可愛い女の子」と言われるのが、大嫌い。
故に?、夏には浴衣じゃなくて、甚平さんを着こなします。
勿論、子供向けのサイズなのですが、彼女のチョイスはキャラクターが描かれたものやPOPな柄ではなく、渋めの色で柄もほとんどない。
それがまた、日本人形のような髪型と、長くて細い手足によく似合う。
ちょっとボーイッシュな姿が余計に、可愛く見えるのです。
そんな彼女と、当然、私も顔見知り。
彼女自身とは、沢山は話していないのだけれど、彼女のお父さんとはよく話します。
お父さんは彼女の塾の帰りを、夕方、ノンアルコールビールとおつまみを楽しみながら、お店で待っているのでした。
さてさて。ある日の夕方。
お店でノンアルコールビールを楽しんで、「そろそろ帰ろうかな?」と腰を上げました。
丁度、Kちゃんご一家が出口近くの座敷で食事を楽しんでいらっしゃるところでした。
Kちゃんのお父さんと、お母さんにご挨拶をして、ついでに彼女に「Kちゃん、バイバイ。またね!」と声をかけました。
小さな妹に「だあれ?」と聞かれたKちゃんは、ちょっと面倒臭そうに「うん?知り合い。」
と、答えたのです。
・・・それがね、もう、とっても一丁前で。
口を押さえて笑ってしまいました。
お店の引き戸を閉めてから、大爆笑!!
「あはは!なんか、生意気〜!!」
子供は大人のやり取りをいろいろ聞いていて、記憶の中から、その場に合う言葉を引っ張り出してくる訳ですが、もう、本当に可笑しくて。
「お主、なかなかやるな!?」と思ったのでした。
うん。彼女の将来が楽しみです。