冬に恋しいもの。

北の方では冬将軍が分厚い真綿の真っ白なコートを翻し、白い息を吐いて大暴れ。
今年は冬が2週間ほど早くて、12月の最初の週末は、紅葉を楽しむ最後の週末だったとか。
テレビの映像を見る限り、故郷はまだ積ったりはしてはいないのですが、重たい鉛色の雲に覆われて、昼間だというのになんだか「薄明かりな景色」でした。
あの空の下に立つのは結構、勇気がいります。
相当に寒いからね。
最低気温が、関東とそれほど大きく変わらないのだけれど、最高気温が上がらないから。
北陸とか東北とか北海道が出身地だと、寒さに強いって思われがちですが。
あの空の下で、元気に遊んでいた子供時代。
ほっぺは真っ赤で、手や足の指や耳たぶに霜焼けができたりしてたのに。
すごいな〜って思います。
厚めの靴下を履いても、長靴の靴底は薄くてとっても冷たかった。
水分の多い雪から身を守る?ためには、濡れないことが最優先だったから。
故郷の女子高生は、そんな中を素足で制服のスカートの丈をミニにして、頑張っています。
キミ達のパワーももすごいよ!
小さな子供とは別なパワーだけれど(笑)。
鍛えれば?慣れれば?・・・ある程度は平気になるものかな?
東京で2月に半袖でいるドイツの人を見たことがあるから、ちょっとそんな風にも思う。
思いっきり北に住んでる人には、暖かく感じるのかも。
故郷にいる時は「冬はこんなもんだ」だったし、寒さには慣れていたけど平気じゃなかった。
寒いから、それなりの格好をしていたってだけのこと。
寒くても、出かけなきゃいけなかったし。
大人になって、かなり、ひ弱になった気がしております。
こちらにいる期間が長くなってしまったからかな。
霜焼けが出来なくなって、相当久しいのですけれど。
寒い日には、出かける気力がなくなってしまう。
クリスマスツリーやリースやスワッグ、お正月飾りが沢山販売されていますね。
赤いバラの実、サンキライの実、松ぼっくりに杉やもみの木の枝。
キラキラした飾りやリボン、赤い水引・・・。
食品コーナーは、シチューや鍋、おでんの材料や、チーズにワイン、ケーキに焼き芋や栗のお菓子・・・。
しっかり、どっしりした味のものや、体を温めてくれるものが多くなる。
焼き芋の焼ける匂いや、おしゃれなお家の薪ストーブ(こっちの人は、薪ストーブをわざわざ設置しなくていいんじゃないか?と個人的には思うけど)の匂いを嗅いだりすると、暖かさと幸せと、冬の訪れを感じます。
ホカホカのお芋や栗の匂いや味は、幸せだなあ。
コタツにみかん。
半纏にストーブ。
柚子湯に、南瓜。
しっかり温まって、身近な幸せをゆったり感じて、春への力を蓄えよう。
何かと忙しい、年末ではあるけれど。