Je Te Veax(ジェ・トゥ・ヴ)
エリック・サティの曲。ジェ・トゥ・ヴ。
サティの曲はTVでBGMに使われることが多いのですが、ジムノペディの方が有名でしょうか?ジェ・トゥ・ヴという曲名とは一致していなくても、聞いたら「ああ、この曲ね。」って思われる方が多いと思います。
「久し振りにピアノを弾きたいな」と思い立ち、楽譜を見に楽器&CDショップに出掛けてきました。
弾くならサティのジムノペディかな?と楽譜を見ているうちに、曲を聴きたくなりました。CDを探すと、奏者の異なるものが数枚。
それぞれCDのアルバム?名は異なるのですが、裏面の収録曲を比べて、悩んでいると・・・。
「君が欲しい」
「あなたが欲しい」
「あんたが欲しい」
Je Te Veax の日本語訳が、3種類。
同じ求愛の言葉(殺し文句?)なのに、この「訳のイメージ」がCDを決めてしまいました。
ニュアンスが随分、違って聞こえる・・・。コピーのセンスって、大切ですねぇ。
求愛する対象を「君」「あなた」「あんた」等、どれで呼ぶかで、当人や相手の性別やら、クラスやら、背景(少女漫画の世界なら、花を背負うかどうか(^O^))や、場面さえも変化させてしまう。
ちなみにクラシックではありませんが、南佳孝の「スローなブギにしてくれ」の歌詞の一部は「お前が欲しい」でした。
奏者を名前で比べられる程、クラシックに造詣が深くないので、ジャケットデザインやキャッチコピーで判断することが多くなります。
結局、「君が欲しい」と訳したCDを選びました。
正しくは全部ひらがなで「きみがほしい」となっていたのですが。(平仮名、カタカナ、漢字でも受ける感じは違いますね。視覚も大切。)
フィリップ・アントルモン(1979年11月:パリのサバン教会収録のアナログ音盤)のピアノCDでした。
年代相応のノイズが入っているという注意書きがあり、水辺に薄物を着た女性3人が佇むクラシカルな絵画のジャケットデザインで、アルバムの名前もそのまま「Je Te Veax」です。
求愛の言葉は勿論、幸せな「殺し文句」を沢山、目にしたいぁと、思います。
「その一言に救われる」こともあるのですから。
写真は、思いっきりのピンクの花を咲かす梅の花。生花のようですね。