「見知らぬ人」との季節の話。


近所を散歩する時間が異なると、見かける人も変わります。
そんな時に出会った人と、なんとなく交わす会話が弾む・・・そんなことがありませんか?
私はものすごく人見知りなのです。
それなのに、初対面の人との会話がスムーズなことがよくあります。
その場限りだと思っているから、今後の展開なども考えずに済む。
だから、きっと、緊張しないのですね。
先日、ある会社の駐車場の隅の花梨の木が、沢山の実をつけているのに感動してスマホで写真を撮っていたところ、男性に声を掛けられました。
従業員でも無いらしい人間が、駐車場に入っていたのだから、当然かもしれません。
ベテランの会社員とお見受けする年齢の男性でした。
すごく大きくて立派な花梨の実に「うわ〜っ!」と歓声をあげていた私。
笑っていらっしゃいました。
花梨の実は、本当に重そうな大きな実で。
「花梨酒だけじゃなくて、マルメロジャムを作るのもいいですよね?」・・・話が弾みます。
花梨の隣の木にも、美しい実がついています。
「こちらの木も実がついていますね。なんていう木か分からないのですが。」
「ああ。これは、南京ハゼって言うのですよ。すごく綺麗な赤に葉っぱが紅葉します。今年はまだ、先のようですが。」
「南京ハゼですか。ありがとうございます!紅葉した葉っぱが楽しみです!」
そんな感じで、お話をして別れました。
利害関係のない初対面の人との会話は、一服の清涼剤の様です。
ちょっとした、小さな満足感を与えてくれます。
幸せな散歩・・・でした。
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写真は上から南京ハゼ、花梨です。
花梨のジャムは、喉にとてもいいそうです。
風邪の季節にぴったりです。
季節の果実は、その季節に不足しがちなものを補う力があるのかも。