「agreeしたのか?」「え?」
会社員のビジネス用語というのか、カタカナ英語。
皆さんも使ったり、耳にすることが増えました?
時々、あまりに使われ過ぎたり、短縮され過ぎたりして意味不明に感じることがありませんか?
使いすぎる人を、軽薄に感じることがありませんか?
7〜8年程前の話ですが、上司に仕事の報告をした際に、「みんなはagree(アグリー)したのか?」と言われて、「勿論です。」と答えたものの・・・。
心の中では思わず「え?・・・」。
後で「ハーッ」って、大きな溜息をついてしまいました。
みんなが同意したのか?とか、賛成したのか?って言えばいいのに、わざわざそれを使う意味がある??って。
日本語に無いニュアンスの言葉を使うしか無いこともあるでしょうが、この場合は単純な意味でしょう?
その時、ぼんやり思い出したのは、NHKの「サラリーマンNEO」のコントでした。
最初の人が日本語できちんとプレゼンした内容に、思いっきりダメ出しが出た後。
二番目の人が、同じ内容をカタカナビジネス用語をちりばめてプレゼンした途端に、「それ!すごくいいよ!それで決まりだな!」的な反応をする上司達。
最初にプレゼンした人の、ものすごく複雑な表情。
カタカナ語の意味、実は上司達は全く解って無いんじゃ無いの??
なんだか、凄そうな話に聞こえちゃっただけなんじゃ無いの??
状況に共感できて、大笑いしたのでしたが・・・。
当時の上司はやたらとカタカナ英語を使いたがる人で、いわゆる「カブれてる人」でした。
「カブれてる人」の中でも、かなり上位なカブれた人でした。
自分を「格好良く見せたい」という気持ちが相当に強かった。
会社は、それなりに横文字が飛び交う会社で、社員はそういう「業界」の会社に集ってきた人たちですから、不思議ではありません。
ですから分からなくは無いのですが・・・。
マーケティングや企画の会議ではなく、私が報告していた内容はお堅い内容だったので。
一対一の対面での報告で、上司のカタカナ英語での返し。
尚更、違和感を感じてしまったのでした。
どんな言葉を、どんな人に対して、どんな場面で選ぶか?
その人のセンスや人格が問われてしまいそうです。
格好良く見せたかったのに軽薄に見える・・・ことだってあります。
私自身、「気取った」「気障な」言葉を選ばないように注意しようと思います。
・・・そうかあ・・・私はあの時の上司の言葉に、「気障」を感じたのかあ。
言葉の力、言霊(ことだま)は、絶対にあるから。
言葉の選び方は本当に大切です。
自戒をこめてこんな思い出を書きました。
*****
写真は、ヒメノカリス・サルファー・クイーン。和名はありません。
中南米と西インド諸島に30種ほどが分布するヒガンバナ科のお花です。
甘い香りです。
近所のお宅の植木鉢で、咲いていたところをパチリ。