消費者に響く「生」。
生食パンって聞く度に、パンは焼いてあって「生」じゃないだろ!と突っ込んでしまう私。
高級生食パン・・・ここ数年、流行ってます。
トーストする必要がない美味しい食パンですよ!とアピールしている。
是非、そのまま食してください!とお勧めされている。
美味しいですよ!!
「生食パン」。
近所に、某有名生食パン店の支店がありますから、食べてみたこともあります。
でも・・・。
「生食パン」って表現。
なんとなくだけど・・・やっぱり、何かが引っかかる。
パンって・・・やっぱり、焼いたものだから。
「生クリーム」(乳等省令で定義されているクリームを指す)・・・これは解る。
「生ビール」・・・定義もあるし熱処理をしていないと言うことだから、これも解る。
「生ハム」や「生チョコレート」「生パスタ」にも、ちゃんと定義があって、「生」を付けていたとしても納得できます。
それ以外はどうなんだろう?
生◎◎って、わざわざ付けて販売している商品。
フレッシュだと言いたいんだろうけれど、「何かオカシイもの」が、ありますよね?
化粧品にも「プラセンタ」や「コラーゲン」に「生」って表現があって「??」
そのまま字面で受け取ると加工処理等していないイメージなので、危険を感じます。
そんな訳はない!!のですが、消費者にアピールしたいために選んだ表現でしょうね。
化粧品は「効く」と表現したいのですが、薬事法で使用してはいけない表現なので、コピーライターは四苦八苦しています。
「効く」は使えないけれど「効く」と想起させる表現を作り出したい。
・・・消費者は「効く」化粧品が欲しいのですから。
「消費者に響くフレーズ」は、必ずしも真実を訴えている訳ではありません。
ギリギリ、法に抵触しなければよくて。
飛び付いてくれたり、話題になるフレーズであればいいので。
消費者は賢く見極めないと。
でも、「検索ワード」が思い浮かばないと、正確な情報にたどり着けない。
安易に流行りのフレーズに飲み込まれないように。
そして。
表現の裏を読むのは、ちょっと楽しい娯楽・・・です。
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春だ〜!
コンクリートのヒビの間から。
茎の長さが3〜4cmの、小さなスミレの花が咲いていました。